太陽フレアの影響はいつまで?
情報通信研究機構によると、太陽の表面で「太陽フレア」と呼ばれる爆発現象が起きた影響で、放出された電気を帯びた粒子や衝撃波が地球に到達し、磁場が乱れ始めているのが観測。 #nhkhttps://t.co/GfxbW83icz
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2017年9月8日
9月6日、米航空宇宙局(NASA)太陽表面の爆発により発生する「太陽フレア」を2回観測したと発表しました。
太陽フレアは爆発によって放出されるX線の強度によって、A→B→C→M→X と分類されているのですが、今回は最強のXクラスであると発表されています。
この太陽フレアによって放出された粒子は2日~3日後に地球に到達しますので、今回発生した最大クラスの爆発による影響は9月8日~9月9日にかけてがピークになると予想されています。
9月8日~9月9日にかけては通信機器やGPSに影響が出る可能性があるということを覚えておきましょう。
宇宙天気予報は↓こちらのサイトを確認してください。
http://swc.nict.go.jp/forecast/
太陽フレアのスマホへの影響は?
通常の1000倍の太陽フレア、8日午後 スマホに影響も? https://t.co/zQBD7utJPS #tbs #tbs_news
— TBS NEWS (@tbs_news) 2017年9月7日
今回発生した「通常の1000倍」といわれる太陽フレアの影響により、地球の磁場が乱れてスマートフォンなどに使われるGPS=位置情報システムに最大で数十メートルほどの誤差が生じたり、無線通信が通じにくくなったりする可能性があると情報通信研究機構は注意を呼びかけています。
ただし、スマートフォンやカーナビにはGPSの誤差を補正する機能があるため、影響はあまりないのではないかという意見もあります。Xクラスの太陽フレアが前回発生したのが11年前の2006年でしたので、技術の発達によって太陽フレアの影響がどこまで抑えられたかという点にも注目が集まっています。
いずれにしても、スマホへの影響があるかもしれないという意識で行動することが大切になってきます。事前に影響があるかもしれないと知っていることで、いざ地図アプリの位置情報がおかしくなった時などに冷静に対処できるようになると思います。
太陽フレアの人体への影響は?
今回の太陽フレアは、人体には影響がない。太陽フレアによる影響は過去にも起きていて、1989年にはカナダで大規模な停電が起きたほか、2003年には日本の人工衛星が故障したことも。 #nhkhttps://t.co/yAT1f9Xp9A
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2017年9月7日
太陽フレアが人間の体に与える影響というのは1番関心のあることかもしれませんが、今回の太陽フレアによる人体への影響はないと発表されています。
では、そもそも太陽フレアによる人体への影響とはどのようなものなのでしょうか?太陽フレアが発生すると大量のX線やガンマ線が放出されるため、被曝によりこの線量が人間の致死量を超えてしまう可能性もあるということです。しかし、地球の磁場や分厚い大気によりこれらのほとんどは遮られるため、人体への影響はないと言えるのです。
では、地球磁気圏外で活動する宇宙飛行士の人たちは大丈夫なのでしょうか?やはりこの宇宙放射線は宇宙飛行士にとっては深刻な問題となっており、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、宇宙飛行士の生涯被ばく線量制限値を独自に定めています。
このように地上で暮らす私たちの人体には大きな影響を及ぼすものではありませんので、安心して過ごしてください!
太陽フレアの飛行機の影響についてはこちらを確認してください!
→太陽フレアで飛行機の欠航はあるのか?
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